ネット麻雀 ~上級者への道~

ネット麻雀「東風荘」・「天鳳」・「雀龍門」などで上級者レベルを目指します。過去の手順を振り返り、その良否を検討。ご意見・ご感想など、コメントはお気軽にどうぞ。なお、お子様の対応はお断りさせて頂いております。ご了承下さい。

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(無敗の手順) ビデオ「ツカンポ日記」より 【南1局0本場】

全8回を予定している、ビデオ「ツカンポ日記」での「無敗の手順」。
今回は5回目。  → 前回記事 ■  → 次回記事 ■

***

<参考>
※半荘1回戦の勝負。 アリアリ・赤なし・テンパイ連荘・切り上げ満貫。
※対局は“真剣勝負”ではなく、完全に“遊び半分”とのこと。 
※対戦者3人の当時(1988年)のレベルは、雀鬼によると次の通り。
  (ちなみに、この3人と雀鬼とでは、“大人子供”くらいの実力差があるとのこと。)
  ・井出洋介 … B クラス (東大出身のプロ雀士として有名。われポンの解説でお馴染み。)
  ・馬場裕一 … D クラス (麻雀ライター。通称「メンチン」のバビィ。)
  ・片山まさゆき … それ以下 (漫画家。便宜上、F クラスとすることに。)  ※敬称略

      playerrank.png
      (“ある程度打てる”レベルの中でのランク付けかと。)




<今回の一言>
『環境をしっかり把握していれば、現実と妄想の違いを見極められるんだよ。』

1998年 ビデオ「ツカンポ日記」収録用対戦
※東南戦・食いタン有り・赤なし・テンパイ連荘・切り上げ満貫・2.5万持ち/3万返し

<ここまでの経過>
【東1局0本場】 親の井出が片山から「チートイ・ドラドラ」9600を和了

【東1局1本場】 全員ノーテンで流局

【東2局2本場】 馬場が井出から「タンピン・678三色」の満貫を和了

【東3局0本場】 親の雀鬼が井出から「リーチ・123三色」の7700を和了

【東3局1本場】 親の雀鬼が「メンピン・ドラ1・(高目)456三色」の高目を「一発・ツモ和了。 親ッパネ、6000は6100オール。

【東3局2本場】 井出が親の雀鬼から「中・789三色・ドラ」を和了。 3900は4500点。

【東4局0本場】 井出が「タンピン・二盃口・ツモ」でハネ満和了

そして今回へと続く。

- 現実と妄想 -

桜井:『ここまでの流れを振り返ってみると、東パツに井出君が「チートイ」を和了り、1回流局を挟んでからは、4局連続して「三色」で決まってんだよね?』

確かに、“トイツ系”と“三色”の和了しか出ていない。

桜井:『で、前局の井出君の「二盃口」ってのは、“トイツ系”の親戚みたいなもんじゃん? ということは、最初に「チートイ」の和了りが出て以降はずっと三色が強かったけど、ここに来て再び“トイツ系”が姿を現してきたと。 まぁ、ちょっとした流れの分岐点だよね。 で、オレ自身も前局、分岐点を感じて、意識的に型を変えて行ったっていうのがあったよね?』

これは、「三色場のままだと井出君に流れを取られちゃう」から、「いったん三色から二色に持って行き、先々、一色まで見ておく」というものだった。

桜井:『結果的に和了ったのは井出君だったけど、オレの中で「型を変えよう」という意識が出てきて、実際オレは型を変える手順の方向に進んだ、というのが前局。 分かる? 型や流れってのは、いっぺんに変えなきゃいけない時もあれば、徐々にしか変わんない時もあるんだよ。 まあ、とにかくオレは、自分の力で「型を変えよう」って気持ちになったと。』

更に…

桜井:『次に今の状況はどうかなって考えると、さっきの井出君の和了りや馬場の「混老頭・チートイ」なんかを見ても、トイツ場の方が三色場よりもちょっと濃いかなってのがある。 ただし三色もまだ死んだわけじゃあないよ。 で、一色の姿は多少は見えてても、結果的に和了りには結びつかない。 現実的なのがトイツ型と三色型で、一色型ってのはただの妄想で終わっちゃうってこと。』

そういうもんなのか。

桜井:『オレは麻雀で、状況とか状態、あるいは流れって言葉を使うけど、それは環境って言い換えてもいいかもしれないね。 自分の置かれてる環境をしっかり掴むってのが、麻雀では本当に大切なんだよ。 これは人間の世の中でも同じことが言えるよね。 環境をしっかり把握すれば、現実と妄想ってのも見極められるようになるんだから。』

…以上を踏まえて、手順を見ていくことに。

【南1局0本場】 西家 ドラ 8ソ

- 最後の残り火 -

<配牌>
tknpN1-0_01.png
ドラが暗刻で2メンツ完成、あとはトイツ1組にペンチャン1つという、2シャンテンの形。

桜井:『案の定、“トイツ系”で来たね。 この局は“トイツ系”ならオレは行けそうなんだよ。 現実の環境ってのは、トイツ場が濃いわけだから、トイツ系の手はその活況に順応してると言えるじゃん? で、これがもし三色だと、現実感はあるんだけど、ちょっと手が遅れる形になる。 トイツ色の方が濃い流れだからね。 それとさっきも言ったように、ここでは一色ってのは妄想だから、現実的なトイツ系と三色型が絡み合うような形で誰かの手に入る可能性がある。 そこで三色の方に手を進めた人間は、遅れちゃうことになるんだろうね。』

この時点で、そこまで分かるものなのか…。 更に、

桜井:『前々局までは三色の方が伸びたんだだけど、今回は逆。 で、オレは前局、型を変えようとして、この局の配牌を取ったら、今までの三色とは全く違うトイツ型の手が入ってるじゃん。 しかも三色の可能性も見えるっていうんじゃなく、完全になるトイツ型だから、二重の意味で「いいんじゃないの?」って感じだよ。』

…ん? 前回終了時には、「勝負所で和了れなかったことで、この先、苦労することになる」という話だったが…。

桜井:『この手は最後の残り火みたいなもんだよ。 今回は和了れるかもしれないけど、嫌なのは、これ良すぎる手じゃん? だって、ドラの8ソが暗刻で、トイツ型が完全に見てて、こんなラッキーなことはないでしょ? しかも、普通に面前の手作りをしても、ペン七萬を引けば1シャンテンなんだから、あまりにもラクすぎるよね。 まあ、面前だと甘すぎるんで、鳴いて「対々和」に必要な牌を残しながら打って行く、という努力や工夫を入れるだろうけど…。 良すぎた後ってのは、悪いことが待ってるもんだんだよと。 大体こんなのスンナリ面前でテンパったって、面白くも何ともないよ(笑)。』

で、最初のツモ。

<1巡目>
tknpN1-0_02.png
九萬が重なる。 打1p。(下図)

tknpN1-0_03.png
打1pとしたところ。

桜井:『しっかり打ててないよね。 ここは二萬切りでいいよ。 オレは点棒いっぱい持ってるし、「もういいや」って感じだったんだろうね。』

ドラ表示で1枚使われている7ソを切って、「対々和」狙い1本という手はないのか?

桜井:『7ソは一応面前での8ソ引きや、6ソ引きによる8ソ受けの「三暗刻」の可能性も見て、この時点ではまだ取っておく。 悪くてドラ3、上手く行けば「三暗刻」つきって形だだね。 で、1pはトイツ手で使える牌だから、ここでは浮き牌の二萬を放すのが本当はいいだろうね、ってこと。』

<1巡目終了時点での三人の切り出し>
tknpN1-0_24.png

桜井:『井出君はここまで無意識に字牌を切らない感じで打ててた。 これは状態が良いってこと。 だからこそ、振り込んでもすぐにまた大きな手を和了り返せたりして、点棒も残ってるんだよ。 でも、ここで第1打を外してきたってことは、この局はあんまり良くないのかもしれない。 役がないとか、手の中ではっきりしたものが決まってないとか…。 さっき和了ったんだけど、それが無駄になるような陰りを感じる。 和了った勢いはないから、恐らく親は流れちゃうだろうね。』

<参考:この時点での井出の手牌>
tknpN1-0_25.png

桜井:『それで馬場も第1打に字牌を切ってきたとういうことは、井出君と馬場は似たような手になってんだね。 “同時性”というより“相似性”というやつだよ、タンヤオ系の…。』

<参考:この時点での馬場の手牌>
tknpN1-0_27.png

桜井:『で、片山がまた真ん中の七萬か。 ナマイキだな(笑)。 まあ、これで「チャンタ」は消えるから、一色か国士かトイツかってとこか。 でも、井出君と馬場の相似性を考えると、オレのトイツ系の相方は片山かもしれないね。 で、この七萬切りは手順ミスのように思える。 トイツ手なら1・9・字牌は切らないにしても、何か他に切るべき牌があるはずなんだよ。 恐らく、一萬とか四萬をトイツで持ってるんじゃないの?』

実はその通り。(※下図参照)

<参考:この時点での片山の手牌>
tknpN1-0_26.png

桜井:『トイツ手を作る時はスジ牌を取っておけというのがあるじゃない。 それで片山の七萬切りは手順ミスのような感じがするから、一萬・四萬あたりが手の内にあるんじゃないかな?ってとこだよ。』

なぜ七萬切りが間違いだと?

桜井:『この当時の三人の雀力に、もしもランクを付けるとしたら、井出君がBクラスくらいで馬場がDクラス。 片山は更に下なんだよ。 だから、なんだか“外してる一打”っていう印象を受けるんだろうね。』

- 生き牌 -

この後、上家・片山から6pが出る。(下図)

<2巡目・上家の打牌>
tknpN1-0_04.png
上家・片山が6pを切ったところ。 これをポン!(下図)

tknpN1-0_06.png
6pをポンして打7ソとしたところ。

桜井:『これで面前は完全に断ち切り、「対々和」1本に持っていった形だね。 そりゃそうと、片山は手の内から6pを切ってきたってことは、第1打は6pでも良かったんじゃないの?』

<参考:片山の配牌&第1ツモ>
tknpN1-0_28.png

確かに…。 
ただ、この形から一萬の方を残し、6pから切り出せる人間が果たしてどれだけいるか。

桜井:『もしも片山の第1打が6pだったら、オレはまだ九萬が重なってないから、鳴きを入れないんだよ。 ということは、この局は全く違う展開になってた可能性があるわけだ。 で、トイツ系の手を片山がやってるってことは、手の中に必ず何か字牌のトイツがあるんだよ。 井出君と馬場は白・発・西を切ってるから、だとかだとか、あるいはとかね。』

確かに、その通り…。

次巡、

<3巡目>
tknpN1-0_07.png
4pをツモ。 打二萬。(下図)

tknpN1-0_08.png
打二萬としたところ。 八萬と4pを残す。

桜井:『オレが2pと6pを固めて持ってることを考えると、当然この4pは生きてるだろうからね。 「対々和」や「チートイ」の作り方ってのは、生きてる牌を探していくってことだから。』

では、二萬と八萬の違いというのは?

桜井:『八萬残しってのは、片山の七萬に合わせてマンズの上を取っておいた方がいいかな?って感じだよ。 片山は第1打に七萬を切ってるくらいだから、八萬や九萬は持ってないんだよ。 で、馬場と井出君は字牌しか切ってないから姿はハッキリ見えないけど、下の方を持たれてる可能性が高い。 だから二萬も使われてるんじゃないかなってことだよ。 そうすると、二萬よりも八萬を残しておいた方がいいでしょ?』

なぜ、字牌しか切ってない二人が下の方を持っていると?

桜井:『オレが上スジの6pと8ソを3枚使ってて、九萬も2枚持ってるから、自然と下の方の手作りになるんじゃねえかなってこと。 まあ、その内に二人も姿を現してくるだろうから、そこでハッキリ答を出していけばいい。 この段階では八萬は生き牌に見えるから、大切に残してんだね。』

確かに、この時点では誰の手にも八萬はなく、しかもこの先、井出と馬場の二人は二萬をツモって手の打ちで使う形になることに。

桜井:『で、井出君が東を切ってきたってことで、片山がトイツで持ってる字牌は「中・南・北」に絞られてきた。 恐らくだね。』

<参考:この時点での片山の手牌>
tknpN1-0_29.png

…ズバリ、その通り。 なぜ、そう思うのか?

桜井:『オレの手との同時性だよ。 もしもオレにドラの暗刻がなく、ただのバカトイなら、片山がトイツで持ってる字牌はなんだよ。 でもオレの手にはドラが暗刻で入っていて、“鳴いて「対々和」に行きなさい”って形じゃん。 ということは、片山にも“「チートイ」じゃなく、「対々和」で行けますよ”って手が入ってんだよ。 そう考えると、片山にはダブ南のトイツがあるんじゃねえかってことになるでしょ。』

同時性というのは、形だけではなく、和了り点まで関わるのか。

桜井:『そういうこと。 だから片山にトイツで入ってる字牌の本線は南で、次が中。 恐らく中も1枚か、もしかして2枚持ってるかもしれないね。』

確かに、1枚持っている。(※上図参照)

次巡、

<4巡目>
tknpN1-0_09.png
発をツモ切ったところ。 

桜井:『これは問題ないね。 で、井出君の捨て牌がこうか…。(※下図参照)

<参考:この時点での井出の捨て牌>
 tknpN1-0_30.png

桜井:『普通なら字牌切りの後に1・9牌が切られてくるのが自然じゃん? なのに、いきなりど真ん中の5pが出てきたってことは、意外と手の内にはトイツ型が残っている可能性があるね。 例えば五萬とか六萬が最初から暗刻で、「ピンフ」の方には伸びていないという。』

実際、井出の手には配牌から六萬が暗刻。 なぜ、そう思ったのか?

桜井:『こんなの大して根拠があるわけじゃないよ。 瞬間的に五萬とか六萬てのが口から出てきただけだから。 で、この5p切りは手が整ってきたからというんじゃなく、遠い手牌からの切りに見える。 オレが上スジを固めて持ってるんで、やっぱり下スジで手を作ってんだろうね。 最初に言ったトイツと三色の複合型みたいな感じで。 恐らく「タンヤオ」にはなりきれない形の「123三色」が見えてる。 だからピンズは3pか1pあたりがあり、マンズも123mみたいな形を持ってんだよ。 だから「リーチ!」って来たら、カン二萬だとかカン2ソってのは注意しなきゃいけない。 あと、ピンズの上スジは持ってるから、カン8pとか6-9pって形も残るね』

<参考:この時点での井出の手牌>
tknpN1-0_31.png

…その通りの手格好。

桜井:『でも、123の三色をやろうにも、オレが2pを3枚殺してるわ、6pもないわで、やっぱり今回は井出君、もう終わりだよ。 この3人の中じゃ結構打てるから、何かの型を見つけていけるだけの力を持ってんだけどね。』

- 相似性の手牌 -

次巡、中をツモ。(下図)

<5巡目終了時>
tknpN1-0_11.png
中をツモって打4pとしたところ。

桜井:『「4p・八萬・中」は3つとも生きてる牌だから、どれを残しても何とかなりそうなんだだよ。 でも、1個切んなきゃならないんで、4pを切ったと。 だから、4pは後で持ってくる可能性だってある。3つの牌の差は微妙なんだよ。』

その微妙な差というのは?

桜井:『この3つの中で、もしも重ねてもたれてる牌があるとすると、4pが他の2つよりも可能性が高いような気がする。 それに結構相手にとっても仕える牌だから、出てきづらいってのもあるしね。 で、中は片山の手に1枚か、もしかしたら2枚もたれてるってのが読めてんだから、片山に対する受けの意味合いもあって残してると。 それで最後に残った八萬。 この牌が一番山に生きてる可能性が高いんだよ。』

どいういうことか?

桜井:『八萬以上の牌、つまり八萬・九萬ってのは、オレが独占してるように思える。 井出君の手には六萬が暗刻だし、馬場の手には五六七萬があるから、八萬・九萬ってのは誰も使えない。 必ず山にいる牌だんだよ。』

そういうもんなのか…。 でも、なぜ馬場の手に五六七萬があると?

桜井:『まず最初にも言った井出君との相似性から、馬場の手にもトイツと三色の複合型が入ってんじゃないかってのがあるよね。 で、それも踏まえて8ソが暗刻なのに、6ソ・7ソが場にほとんど出てないってことは、トイツで持ってる可能性がある。 「6677s」みたいな感じで。 ピンズも同じだよ。 オレがポンしてる6pの周辺は、「557」とか「577」のような感じで持ってる。 だけど、6pが無いにもかかわらず、この5p・7pあたりを嫌ってこないのは、3pも手にあるからなんだろうね。 だからソーズとピンズで、さっとこんな形があるんだよ。(※下図参照)

tknpN1-0_32.png

桜井:『で、これに五六七萬を加えると…』

tknpN1-0_33.png

桜井:『トイツ型と567の三色が複合した、井出君との相似性の手牌になるじゃん。 まあ、これにマンズは二萬とか四萬が恐らくある。 八萬以上ってのは死んでも持ってないよ。』

<参考:この時点での馬場の手牌>
tknpN1-0_34.png

…ほぼその通り。 ちなみに、この後「3p・7p」と引き、ピンズは「33577」の形になる。

すぐに上家・片山から九萬が出る。(下図)

<6巡目・上家の打牌>
tknpN1-0_12.png
上家・片山が九萬を切ったところ。 これをポン!(下図)

tknpN1-0_14.png
九萬をポンして打中としたところ。 テンパイ。

桜井:『八萬単騎に受けた理由は、今説明した通りだね。 で、これ、片山はツモ切りってこは、やっぱり九萬は山にいたね。 しかも、また(片山が)助けてくれた形だ。』

この直後、上家・片山も動く。(下図)

<7巡目・上家の打牌>
tknpN1-0_17.png
上家・片山が8pをポンして打9ソとしたところ。

桜井:『(片山の)残りの手牌は、「一萬・四萬・南・中」あたりだね。』

<参考:この時点での片山の手牌>
tknpN1-0_35.png

その通り…。 一方、井出の捨て牌を見てみる。

<参考:この時点での井出の捨て牌>
tknpN1-0_36.png

桜井:『「78p」の両面を払ってきたのは、6-9pが薄いんで、3pか1pにくっつけての123を狙ってんだね。 でも、ソーズの部分は何かが足りないはずだよ。 恐らく、カン2ソだとか、ペン3ソがまだ残ってる。 ただ、井出君は六萬の暗刻に七萬も1枚くらいは持ってるかもしれないから、俺のロン牌の八萬を持ってきても振らなくて済む形なんだろうね。 それに最後のドラ8ソは、本当は馬場が一番ほしいんだけど、もしも行くとしたら井出君のとこだよ。 そうすると、ポツーンと浮いたドラ8ソは不要なんだけど、2pをオレに殺されてるから、まだドラ8ソを手放せる形にはなってない。 つまり、八萬もドラ8ソも両方とも止まる手牌になってるわけだから、この局はダメでも、井出君はまだ死んじゃいないってことだよ。』

<参考:この時点での井出の手牌>
tknpN1-0_37.png

ガタガタの手で和了からは程遠い手であることが、逆に“ツイてる証拠”ということに。

<7巡目>
tknpN1-0_18.png
4pをツモ。 ツモ切り。

桜井:『やっぱり4pも生きてたね、という感じかな。』

こういうのは“待ち牌選択のミス”ということではないらしい。 

- 肉を切らせて骨を断つ -

この直後、井出・片山ともに中を切ってくる。

<8巡目終了時、上家・片山の打牌>
tknpN1-0_38.png

桜井:『これもオレの現物ってことで切ってきてるわけだから、「和了りを逃したぁ~」なんて全然思わないよね。 特に片山はテンパっての切りじゃあないと思うから、むしろオレからすればOKってなとこだよ。』

それはどういう意味か?

桜井:『もしもオレが中を切ってなければ、井出君からも中が出ないわけだから、そうこうしてるうちに片山が中を重ねる可能性があるでしょ? そうすると、オレは和了れないわ、片山の手は大きくなるわで、ちっとも良いことないんだよ。 よく、こういう中を止めちゃう人がいるでしょ? それだと、「肉を切らせて骨を断つ」みたいな麻雀が打てないんだよ。 相手の手を進ませることで、こっちの手に飛び込ませようとかね。』

なるほど…。

桜井:『例えば逆に、オレが中と八萬のバッタでテンパってて、八萬は完全に生きてると。 そういう時、相手が中を1枚持ってるとするでしょ? その人は中が切れないと思ってるから残してんだけど、中が重なって6ソか何かのバッタでテンパった途端、高目の中で和了れんじゃないかと思ってガンガン来るわけ。 でも、勝負は中で決まるんではなく、片割れの八萬と6ソの勝負なんだよ。 それに気付いてない相手から、八萬で仕留めちゃう。 分かる? オレはハナから中での和了りは捨ててんの。 中を相殺させておいて、残った牌で勝負に来させるという方法をオレは取る。 まあ、その辺の打てる奴とオレとの差は、こういうとこなんだよ。』

ちなみに、この後、片山は中がカブることに。




<最終結果> 
tknpN1-0_22.png
八萬をツモ和了る。

tknpN1-0_23.png
対々和・ドラ3」で2000/4000。



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プロフィール

toshi

Author:toshi
<各ネト麻の成績> 
・【天鳳】 速東喰赤メイン
  (四麻・三麻) 五段
・【雀龍門】 四麻専用:(九段→)玄人
※2014年1月末現在
*****************************
■モットー:「上を見ず・下も見ず」 「勝てたら運・負けたら実力」
■目標:天鳳六段・雀龍門九段(達成!)

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