(会心) 「混老頭」系・その1 【配牌構想】【待ち牌選択】【ヘボ配牌7-9】
2009-09-11
「混老頭」系の手順をシリーズで。 全6回ほどを予定。
1回目の今回は、配牌時点で選択肢がほぼ1つ、結果的には他家の手順ミスにより生じた和了、といった感じのケース。 ということで、会心度は0に近い★1つ。 配牌時の構想としては、練習問題【239】や【347】が参考になる。(本文中でも引用)
・会心度★
※関連記事1 → 2008.03.24 見切りのトイツ系 - その2 - ■
(練習問題【239】の元記事)
※関連記事2 → 2008.10.07c 「チートイ」狙い1本の配牌(3/3) ■
(練習問題【347】の元記事)
約1年前の牌譜より。
2008.10.24 天鳳にて
※東風戦・食いタン有り・赤3枚入り・テンパイ連荘・ダブロンあり ・牌譜
39700点持ちのトップ目で迎えたオーラス。 2着目とは5400点差。
【東4局0本場】 南家 ドラ 9ソ
<配牌> ※75%縮小画像
「一萬・1p」のトイツ2組。 ドラは9ソ。 そのドラ9ソを含む単独ヤオ九牌が5枚。
両面ターツが1つもなく、マン・ピン・ソー3色での浮き牌っぷりからしても、“トイツ系”狙い1本という感じ。 「チートイ」・「対々和」が本線。 7種9牌なので、“国士・チャンタ系”も視野に。
ちなみに、既出の【配牌構想】用の練習問題からの類例として、次の2つ。
【239】
「1p・1ソ」のトイツ2組。 ドラは東。 そのドラ東を含む単独ヤオ九牌が5枚。 自風は南という点も共通。 かなり似ている。 当時(2008年2月)、今回と同じような構想・手順で打てていれば、「混老頭・対々和・東・発・ドラ3」の倍満和了となっていた。
【347】
【239】とも似ているけど、こちらは1pのトイツ1組のみ。 単独ヤオ九牌は6枚で、ドラ発は持っていない状況。 こちらは最終的に、「混老頭・対々和・中・(高目)白」のテンパイどまり。
<1巡目>
幸先良く9pが重なる。 とりあえず「6p・4ソ」が不要。 まずは打4ソで。
次巡、
<2巡目>
自風の南が重なる。 打6p。
「チートイ」の2シャンテンでもあるけど、役牌のトイツが出来たことで「対々和」本線に変更。 場合によっては、「南のみ」1000点でもいい。
次巡、
<3巡目>
南が暗刻に。 打八萬。 3回ポンして、9ソ単騎か中単騎もアリ。
その後、1pをツモって暗刻に。 そして、上家から出た9pをポン。(下図)
<7巡目>
9pをポンしたところ。 3枚切れの打西で1シャンテンに。
この後、自分のこの仕掛けに対し、上家は続けざまにドラ9ソをツモ切り。(下図)
<8巡目・上家の打牌>
上家が2巡続けてドラ9ソをツモ切ったところ。
上家は既に8ソを切ってしまった後とは言え、1枚目のドラ9ソをツモ切らずに残しておけば、雀頭として使えていたことに。 それに、下家の自分がこんな仕掛け(「チャンタ」系・「対々和」系)をしているという点でも、9ソはツモ切るべきではなかったような。
※この時の自分の心境は、「重ねたかったドラを2枚も切られてしまった…」といった程度のもの。 ところが最終的に、これ(9ソの2枚切れ)のおかげで和了りが生まれることとなる。
この直後、
<9巡目>
ション牌の発をツモ。
ダンラスの対面が既に白をポンしている。 中は1枚切れているものの、この発を鳴かれたりすると非常にやっかいなことに。 ということで、ここで自分もドラ9ソを手放すことに。
※ドラ9ソが1枚も切れていなければ、ここで中の方を切っていたはず。
この直後、下家から出た一萬をポン。(下図)
<10巡目>
一萬をポンしたところ。
待ち牌選択の場面。 ション牌の発を切るか、1枚切れの中を切るか。 対面にはまだ、「大三元」の可能性も残っている。 こういうケース、どっちを切りますか?
(※参照:「先制なら“出やすい方”、追っかけなら“切れない方”)
*
*
*
ここで自分は、
ション牌の発切り。 中単騎を選択。 発は鳴かれず。
対面がもう1つ鳴いた後だったら、この発は切れなかったかも。 「発を鳴かせれば中が出てくるかも?」という期待もちょっとあったけど、対面の手はそんな大きな手ではなかったというのが実際のところ。 この直後、決着が着く。
***
<参考> 最終結果
一手で「678/789三色」の手替わりとなる手でテンパイ・ダマにしている下家から中が出る。 「混老頭・対々和・南」で満貫。
結局のところ、今回の「会心の手順(?)」の実態というのは、こんな感じ。
上家が9ソを雀頭で使っていれば、それを知らない自分は発ツモのところでドラ9ソを切らず、1枚切れの中の方を切る。 そうすると、最終的に自分は中単騎のテンパイになっておらず、ドラ9ソ単騎のテンパイに。
つまり、ここでの自分の和了りは生まれておらず、もう少し勝負が長引いていた、ということに。 いわば、“誰かのミスによって誰かの和了が生まれる”というだけのことで、今から見れば「会心の手順」とは言えないといった印象。
1回目の今回は、配牌時点で選択肢がほぼ1つ、結果的には他家の手順ミスにより生じた和了、といった感じのケース。 ということで、会心度は0に近い★1つ。 配牌時の構想としては、練習問題【239】や【347】が参考になる。(本文中でも引用)
・会心度★
※関連記事1 → 2008.03.24 見切りのトイツ系 - その2 - ■
(練習問題【239】の元記事)
※関連記事2 → 2008.10.07c 「チートイ」狙い1本の配牌(3/3) ■
(練習問題【347】の元記事)
約1年前の牌譜より。
2008.10.24 天鳳にて
※東風戦・食いタン有り・赤3枚入り・テンパイ連荘・ダブロンあり ・牌譜
39700点持ちのトップ目で迎えたオーラス。 2着目とは5400点差。
【東4局0本場】 南家 ドラ 9ソ
<配牌> ※75%縮小画像
「一萬・1p」のトイツ2組。 ドラは9ソ。 そのドラ9ソを含む単独ヤオ九牌が5枚。
両面ターツが1つもなく、マン・ピン・ソー3色での浮き牌っぷりからしても、“トイツ系”狙い1本という感じ。 「チートイ」・「対々和」が本線。 7種9牌なので、“国士・チャンタ系”も視野に。
ちなみに、既出の【配牌構想】用の練習問題からの類例として、次の2つ。
【239】
「1p・1ソ」のトイツ2組。 ドラは東。 そのドラ東を含む単独ヤオ九牌が5枚。 自風は南という点も共通。 かなり似ている。 当時(2008年2月)、今回と同じような構想・手順で打てていれば、「混老頭・対々和・東・発・ドラ3」の倍満和了となっていた。
【347】
【239】とも似ているけど、こちらは1pのトイツ1組のみ。 単独ヤオ九牌は6枚で、ドラ発は持っていない状況。 こちらは最終的に、「混老頭・対々和・中・(高目)白」のテンパイどまり。
<1巡目>
幸先良く9pが重なる。 とりあえず「6p・4ソ」が不要。 まずは打4ソで。
次巡、
<2巡目>
自風の南が重なる。 打6p。
「チートイ」の2シャンテンでもあるけど、役牌のトイツが出来たことで「対々和」本線に変更。 場合によっては、「南のみ」1000点でもいい。
次巡、
<3巡目>
南が暗刻に。 打八萬。 3回ポンして、9ソ単騎か中単騎もアリ。
その後、1pをツモって暗刻に。 そして、上家から出た9pをポン。(下図)
<7巡目>
9pをポンしたところ。 3枚切れの打西で1シャンテンに。
この後、自分のこの仕掛けに対し、上家は続けざまにドラ9ソをツモ切り。(下図)
<8巡目・上家の打牌>
上家が2巡続けてドラ9ソをツモ切ったところ。
上家は既に8ソを切ってしまった後とは言え、1枚目のドラ9ソをツモ切らずに残しておけば、雀頭として使えていたことに。 それに、下家の自分がこんな仕掛け(「チャンタ」系・「対々和」系)をしているという点でも、9ソはツモ切るべきではなかったような。
※この時の自分の心境は、「重ねたかったドラを2枚も切られてしまった…」といった程度のもの。 ところが最終的に、これ(9ソの2枚切れ)のおかげで和了りが生まれることとなる。
この直後、
<9巡目>
ション牌の発をツモ。
ダンラスの対面が既に白をポンしている。 中は1枚切れているものの、この発を鳴かれたりすると非常にやっかいなことに。 ということで、ここで自分もドラ9ソを手放すことに。
※ドラ9ソが1枚も切れていなければ、ここで中の方を切っていたはず。
この直後、下家から出た一萬をポン。(下図)
<10巡目>
一萬をポンしたところ。
待ち牌選択の場面。 ション牌の発を切るか、1枚切れの中を切るか。 対面にはまだ、「大三元」の可能性も残っている。 こういうケース、どっちを切りますか?
(※参照:「先制なら“出やすい方”、追っかけなら“切れない方”)
*
*
*
ここで自分は、
ション牌の発切り。 中単騎を選択。 発は鳴かれず。
対面がもう1つ鳴いた後だったら、この発は切れなかったかも。 「発を鳴かせれば中が出てくるかも?」という期待もちょっとあったけど、対面の手はそんな大きな手ではなかったというのが実際のところ。 この直後、決着が着く。
***
<参考> 最終結果
一手で「678/789三色」の手替わりとなる手でテンパイ・ダマにしている下家から中が出る。 「混老頭・対々和・南」で満貫。
結局のところ、今回の「会心の手順(?)」の実態というのは、こんな感じ。
上家が9ソを雀頭で使っていれば、それを知らない自分は発ツモのところでドラ9ソを切らず、1枚切れの中の方を切る。 そうすると、最終的に自分は中単騎のテンパイになっておらず、ドラ9ソ単騎のテンパイに。
つまり、ここでの自分の和了りは生まれておらず、もう少し勝負が長引いていた、ということに。 いわば、“誰かのミスによって誰かの和了が生まれる”というだけのことで、今から見れば「会心の手順」とは言えないといった印象。
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